2018年02月18日
トレンドキーワードを元に2018年韓国の消費トレンドを紹介!
2017年、韓国では自由に楽しい今を生きるYOLO族と呼ばれる人が増え、大きな話題となりました。未来に投資するのではなく、今この瞬間を大切に楽しみたいという人が増え、消費の仕方にも大きな変化が見られました。
2018年はこのYOLO的生き方や消費の流れが残りつつも、新しい技術や人々の心理状況によってまた新たなトレンドが登場しつつあります。ということで今回は、2018年の韓国消費トレンドをいくつか紹介していきたいと思います!
一つ目の消費トレンドは、「 small but certain happiness」です。この考え方は、お金を派手に使ったり、海外旅行に行ったりするのではなく、ささやかな楽しみをより大事にしようというものです。韓国では長年、急激な経済成長でお金をたくさん稼ぎたくさん使うのが一番だという考え方が強かったのですが、近年はスローでささやかな消費を大切にする人が増加傾向にあるそうです。そんなこともあってか最近では、都市で買い物をするよりも、自然の多い場所でのんびりと余暇を過ごす人が増えてきているそうですね。
続いて紹介する消費トレンドは「Added satisfaction to value for money」です。最近韓国では、商品の性能や利便性の基準よりも、どれだけ自分の心を満足させてくれるかに重きを置く消費者が増えているそうです。心理的な不安を取り除くプラシーボ効果を取り入れた商品は、競争や虚無感に疲れた現代人を癒し、満足感を与えてくれるんだとか。商品の性能や利便性のクオリティーがトップレベルに到達してしまった今、消費者を満足させられるのは、ストレス緩和や心理的な安心感をもたらしてくれる商品なのかもしれませんね^^
日本でも話題となっている「Work-Life-Balanced」という考え方。ワークライフバランスとは、仕事一筋になるのではなく、プライベートとのバランスを考えながら、無理をしすぎないスタイルを追求するというものです。韓国でも近年、働きすぎや違法な労働条件などが問題となっており、このワークライフバランスという考え方に関心が集まり始めているようですね。
この影響もあって、最近の消費は「モノ」よりも「経験」「教育」に使われる傾向があり、お金をストレス発散に使うのではなくより豊かな人生になるよう投資する人が増えているようです。
続いて紹介するのは「Technology of ‘Untact’」です。近年、人と人が関わらなくても、無人サービスで物事が済んでしまうことが増えてきており、人を介して提供されていたサービスにも様々な変化が起こってきています。韓国では、ファストフード店やキオスク、スターバックスコーヒーなどでこのような技術が積極的に取り入れられており、「安くて便利で速い!」の3つの長所で急速に増加しているそうですよ~。一人暮らし世帯や共働き世帯の増加で、Technology of ‘Untact’の流れはさらに強まるだろうと予想されています。
続いて紹介するのは「Hide Away in Your Querencia」という消費トレンドです。日々のストレスや疲労で弱り切ってしまった現代人が、自分だけの癒し空間を求め始めたことから始まったこのトレンド。最近では睡眠カフェやVR体験施設など、一人でも疲れた心身を癒し、一風変わった体験ができる施設が人気を集めています。みんなでワイワイ遊んだり遠くへ旅行に行くよりも、ひとりで気軽に遊ぶほうが楽だと考える人が増えてきているのかもしれませんね。2018年はこのトレンドに合わせた様々なサービスが生まれるだろうと予想されています。
続いて紹介するのは「Days of Cutocracy」というトレンドです。一言で言うと「魅力が資本になる」というもの。最近は、商品の機能や性能ではなく、キャラクターやコンセプトなどといった魅力を重視する消費者が増えてきています。完璧なものよりも、少し欠点が見えるようなキャラクター、ビハインドストーリーがあるもの、など消費者が親近感を持てるような商品が人気を集めているようですね。例えば、カカオストーリーのグッズなどが成功例で、キャラクターへの親近感を抱かせるマーケティングで売り上げをどんどん伸ばしているようですよ~^^
最後に紹介するトレンドは「One's true colors 'Meaning Out」です。InstagramやFacebookといったSNSの利用者数増加、Youtuberといった新しい職業の登場など、近年個人の趣向や考えなどをコンテンツとする場が増加傾向にあります。以前は、自分の趣向を人に公開することに抵抗を持つ人が多かったのですが、最近は気軽に自己表現をできる場が増え、同じ趣味を持った人と簡単につながれるようになっています。2018年以降はこういった動きが更に強まり、消費のカタチも大きく変化するだろうと予想されています。
このまとめの記者