後味悪すぎな韓国映画をご紹介

■パク・チャヌク監督「オールドボーイ」（２００３年）

２００３年に公開され、話題になった「オールド・ボーイ」をご紹介します。
土屋ガロン原作の漫画「ルーズ戦記　オールド・ボーイ」の韓国版リメイク映画で、後にアメリカでもリメイクされています。

【あらすじ】オ・デス（チェ・ミンシク）は娘のヨニの誕生日にも関わらず、酔っぱらい、警察沙汰になります。親友であるジュファン(チ・デハン)の助けを得て、交番を出、公衆電話で妻と娘に電話をし、「すぐに帰る」と伝えます。その後、ジュンファンに電話を渡し、ジュンファンが話している数分の間に、デスはいなくなってしまうのです。

目が覚めたデスは、とある部屋で監禁されていました。壁には窓がなく、ドアには小さな窓があり、時間になったら食事が出され、トイレや寝具など生きていくのに最低限のものが置かされています。
そこに置かれたテレビで自分が殺人事件の容疑者にされていることを知ったデス。
自殺を試みますが、その度に止められ、死ぬこともできない状況におかれます。

その後、何度も反抗しますが、逃げることは出来ず、なんと１５年間も監禁されてしまうのでした。
１５年経ったある日、解放されるデス。自分がなんの為に監禁され続けたのか、犯人は誰なのかを突き止めようと決心するデス。その後、食事をしようと寿司屋に入り、たこを食べるのですが、気絶しまい、寿司屋の店員ミドの自宅に連れて行かれます。
デスに興味を持ったミドの協力を得て、デスは自分が監禁されていた時に毎日食べていた餃子の味をたどり、自分が監禁されていた建物を発見します。そして、管理人を脅し、自分を監禁していた犯人ウジンと対面するのです。

ウジンになぜ自分を監禁したのかと問いつめるデスですが、ウジンに「5日以内になぜ監禁されたのか解かないとデスも、ミドも殺す」と脅されます。そして、もし5日以内に謎を解くことができれば、ウジンは自殺するとも伝えるのでした。

デスはなんとか５日以内に真相を暴こうとミドと共に調べ回るうちに、ミドをどんどん愛していってしまい、２人はついに男女の関係になるのでした。ミドもデスを慕い、愛していると告げます。

デスは様々なヒントを辿り、自分とウジンが昔同じ高校に通っていたことを突き止め、昔のことを一生懸命思い出す中で、自分が転校する前にとある女子生徒と男子生徒が教室で愛し合っている姿を目撃します。その２人がウジンとウジンの姉だったのです。そして、デスはその事を何も思わず、友人に話していたのでした。そのことがきっかけでウジンと姉の関係が噂になり、姉は自殺してしまうのでした。

もちろん、デスは転校していたので、その事実を知らずにいたのでした。

謎を突き止め、復讐に燃えるデスは、ウジンを殺そうとしますが、ウジンからアルバムを見せられます。そこにはデスの娘ヨニの小さい頃からの写真があり、どんどんと大きくなっていくヨニ、ページをすすめるとそこにはミドの写真が。そう、ミドがデスの娘ヨニだったのです。
ウジンは、自分も姉と親近相姦の関係になったように、デスとミドにも親子でありながら、一戦を超えさせるようにと仕組んだのでした。

衝撃の事実に苦しむデス。ミドには真実を告げるなと伝え、自分の軽い舌が悪いと、自ら舌を切ってしまうのでした。その光景に満足したウジンは、その場をさり、目的を果たしたと安堵しながら、自殺するのでした。

その後、デスは催眠術師に「過去を忘れるようにしてくれ」と頼み、催眠術を受け、一人逃走します。

そして、なんとかデスを探し出したミド。デスを抱きしめながら「愛している」と伝えるのでした。

「オールド・ボーイ」どうでしたか？衝撃の内容だったと思います。
バイオレンス映画の名作とも言える、この作品。気になる方は是非どうぞ！