2016年11月12日
韓国料理といえばどれも美味しそうだけど、イマイチ正体が分からないものってたくさんありますよね。 区別がつかず分かりづらいのが、タッカンマリとサムゲタン。写真で見ると鶏がごろっと豪快に入っていてどちらもあまり変わらない…何が違うの?!韓国料理を代表する二つの鶏料理をご紹介します。
韓国料理の中では珍しく、あまり辛くなくて身体にも優しいと言われる鍋と言えば「タッカンマリ」!
「タッカンマリ」とは「鶏一匹」という意味で、まさにその名の通りの鍋料理なんです。日本の鶏の水炊きに似ているタッカンマリは、鶏からたっぷり出るダシが優しい味わいなのが特徴です。更ににんにくをたっぷり入れることが多く、この”鶏ダシにんにくスープ”は一度味わうとヤミツキになります。
お鍋に入っている具は鶏がメインで、野菜はかなり少なめです。ネギ、ジャガイモ、トッ(韓国餅)が主で、店によってはトッピングで具材を追加したりできます。日本の鍋と違って、野菜が少なすぎるので物足りないと思う方も多いかもしれません。
鶏肉はホクホクにほぐれていくのでとても柔らかく、鶏一匹といっても2~3人で普通に食べれてしまう量です。
そのままでもニンニクが効いていてあっさり美味しくいただけますが、辛い酢醤油(ポン酢)のようなものに付けて食べる(もしくはそれを鍋に入れて食べる)のが本場流のようです。
よほどニンニクが嫌い!鶏が嫌い!という方でなければ、かなり万人受けするタイプのスープです。
日本の料理の感覚に近いことも、日本人観光客に愛される理由ですね。
サムゲタンは知名度としてはタッカンマリよりも高いでしょうか。
鶏一匹まるまる使うという点ではどちらも同じで、パッと見た感じもあまり大差がないような気がします。
サムゲタンは、高麗人参やニンニク、ナツメ、松の実、クリなどと一緒に煮込む料理で、味付けはとても深みがあるといえます。いわゆる薬膳料理と言われるものです。
韓国料理といえば種類が豊富で、そのほとんどが美容や健康に良いとされますが、その
中でも特に栄養価が高い"補身料理"として長く親しまれてきた健康メニューの定番です。
漢方の素材を使っていることもあり、少しにおいの好き嫌いがありますが、家庭でも作られる国民食と言えます。含まれるすべての素材が栄養たっぷりで、夏バテ防止効果も高いとされ、熱い夏にも汗を流しながら食べます。
ちなみに、烏骨鶏を使った「オゴルゲタン」と呼ばれるスープもあります。サムゲタンと材料はほとんど同じですが、見た目が真っ黒な鶏…だいぶ見た目は衝撃的です。古くから宮中だけで食べられていたという貴重なオゴルゲタンは、街中の飲食店でも食べられますがやはり高級のようです。それでもコアなファンはそれを求めて訪れるそうです。
イメージの違いはお分かりいただけましたでしょうか?!
どちらも鶏をまるまる使っているので、コラーゲンたっぷりかつ低カロリーで
女性に嬉しい料理であることは間違いありません。
旅行中どちらも食べることはちょっと難しいかもしれないので(よほどの鶏好きでない限り)、
どちらか一方を食べることをおすすめします!
寒い季節はもちろん、季節問わず楽しめるヘルシー料理です。
街中に専門店も多くあり、飲食店で見かける機会も多いと思います。ぜひ一度試してみてくださいね。
このまとめの記者