2017年04月18日
何かと話題の北朝鮮ですが、ツアーに参加すれば北朝鮮と韓国の境界線まで行ける板門店ツアーも再び注目を集めています。どんな内容なのか?どれくらいで行けるのか?なぞが多いツアーについてご紹介したいと思います。
韓流ブームが始まって早15年が経とうとしていますが、日本人にとって韓国はますます身近な国となりました、しかし、北朝鮮とはまだまだ厚い壁があるのが現状です。それは韓国も同じで、韓国と北朝鮮は、北緯38度線を境目として分裂しており、冷戦状態です。もともと分裂する前は「朝鮮」という一つの国家でしたが、なぜ現在はこのような状態になってしまっているのでしょうか?それは深い歴史問題が関係します。
第二次世界大戦までは日本が朝鮮を統治下としており、これを日韓併合といいます。第二次世界大戦に日本が負けてしまってから、朝鮮は日本の統治下から外れましたが、緯度38度線を境目に北をソ連が、南をアメリカが統治するようになりました。この時ソ連は共産主義、アメリカは資本主義でしたので、必然的に朝鮮は北が共産主義、南は資本主義となりました。その後お互いの主義主張から意見が折り合わず、北が北朝鮮、南が大韓民国となり現在に至ります。お互い独立を果たしたものの、朝鮮を統一したいという気持ちが強く、その結果朝鮮戦争が始まってしまいました。現在も決着がついておらず、北緯38度線を境目に冷戦状態が続いています。
地図をご覧いただいて分かる通り、南北を真っ二つに分けている北緯38度線ですが、板門店はその国境付近に位置します。仁川空港や韓国と首都ソウルからもそう遠くありません。板門店は休戦協定締結後に国連と北韓側の共同警備区域として定められた直径800mの狭いエリアで、非武装地帯内では唯一の南北の対話場所であり、南北韓双方の行政管轄圏外にある特殊な地域です。
板門店ツアーとは、北朝鮮と韓国の境界線に行けるツアーの事で、現在北朝鮮が何かと話題になっていることから、この板門店ツアーも再び注目を集めています。もともと朝鮮など歴史に興味がある人にとっては知られているツアーでしたが、最近は韓国に何度も行っている人や、時事問題が気になる人も参加するようになり、ますます注目を集めているツアーとなっています。
板門店は個人やフリー見学などで一般人は決して足を踏み入れる事ができません。見学したい場合は、必ず旅行会社などが主催するツアーに参加しなければなりません。このツアーメインの板門店はDMZ(非武装地帯)の軍事境界線上にある共同警戒区域。ここでは南北のさまざまな会談が行われるなど、南北が接触する通過地点として利用されており、南北間の緊張感が肌で感じられる場所です。この兵士との写真撮影ができるので、とても貴重な証拠になります。テーブルの旗を境目に北朝鮮エリアと韓国エリアで分かれています。
有名な旅行会社や韓国のオプショナルツアーに強い旅行会社などから、板門店のツアーに申し込みする事ができます。料金は観光内容や滞在時間によって多少異なってきますが、だいたい7000円位~用意されています。半日観光や一日観光によって見学できるところが異なりますので、興味の有無によってどのツアーに参加するか決める事になります。写真のようなバスにのって移動するツアーが多く、バスの中では日本語ガイドさんが板門店などについて詳しく説明してれる事が多いのでここでしか聞けない興味深いお話を聞く事ができます!
最近話題再燃の板門店ツアーをご紹介しましたが、いかがでしたか?いつもの韓国旅行にそろそろマンネリを感じている方や、色々なところに行きつくしてしまった方、朝鮮などの歴史好きの方にはぴったりなツアーだと思います。普段の旅行ではなかなか味わえない、韓国の緊張感を体験できたり、歴史的に有名な場所をこの目で見る事ができる数少ないとても貴重なツアーだと思うので、きになった方はぜひ参加してみて下さい!
このまとめの記者