韓国民俗村
韓国民俗村は、ソウルから地下鉄で1時間ほど行った"水原"郊外にあります。
韓国の民俗文化の野外博物館として1974年に作られました。朝鮮王朝時代の生活をまるっと見学できるとあって、多くの外国人観光客が訪れます。「韓国の伝統文化を外国の人々に紹介したい」という目的もあってつくられたようです。
筆者も初めてソウルを訪れたときに、タクシードライバーに韓国民俗村にはぜひ
訪れてほしいと強く勧められたのを覚えています。一番おすすめのスポットだよ!と言われたほどです。
約30万坪の広大な敷地内には、伝統家屋約26軒が移転復元されています。それぞれの地方のさまざまな生活にかかわる様々な道具なども展示され、当時の衣食住の生活様式が忠実に再現されているといわれています。農家の風景はどこか懐かしく、日本の田舎風景を思い出させるようなほっこりした気持ちになります。
韓国ドラマや映画をよく見る方にとっては、ドラマのワンシーンにタイムスリップしたかのような感覚を味わうことができるんです。実際に、人気ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』の撮影にも使われたり、時代劇などのロケ地として度々活躍しています。
また、園内には多くの工房があり、陶磁器や箕、篭、竹器、木器、柳行李、韓紙、柳器、刺繍、組み紐、扇、楽器、青桐祭道具などを作る姿も実際に見ることができます。伝統工芸品などが好きな方にとっては大変貴重で面白いですね。
他にも様々な伝統公演が毎日行われていたり、伝統漢方茶を飲んだり、食事もできたりと見どころたっぷりです。子供連れで行ってもみんなで楽しめ、勉強にもなるのでおすすめですよ。
◆韓国民俗村
住所:京畿道 龍仁市 器興区 民俗村路 90
アクセス:水原駅 4番出口「ノボテルアンバサダー水原」バス停より無料シャトルバスで約30分
営業時間:9:30~18:30 ※季節により異なる
入場有料
水原華城
こちらもあまり知名度は高くないようですが、韓国の誇る世界遺産とあって立派な城です。
1974年に着工し、2年9か月をかけて完成しました。水原華城は、朝鮮古来の築城法だけでなく石やレンガをあわせて使うなどの西洋の近代的技法を導入し、東洋と西洋の技術を集約して作られています。設計や工事においても、当時画期的な方法で行われ、建築的な観点からも大変評価が高いとされています。
総面積130ha(東京ドーム約28個分)、全長は5.7kmという広大な敷地では、朝鮮王朝の歴史を感じつつウォーキング感覚で楽しめる魅力があります。しっかり歩くので、服装についてはそれなりの準備は必要です。
東の蒼龍門・西の華西門・南の八達門・北の長安門の4大門はどれも圧巻で、その様子を見ただけでも城の価値が分かります。一番のポイントは、華虹門。美しい屋根がある建物と水門から水が流れる様子は美しく、安らぎの場所でもあります。
徒歩で回ると約2時間半ほどかかりますが、安心して下さい。"華城列車"(場内バス)に乗れば、主要なポイントを快適にめぐることができます。歩く自信がないという方でも、列車に乗って巡るだけでも十分に景観を楽しめるので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
◆水原華城
住所:京畿道 水原市 八達区 行宮路 18
アクセス:水原駅 4番出口 バス10分
営業時間:(3月~10月)9:00~18:00、(11月~2月)9:00~17:00
まとめ
どちらも韓国の歴史文化が肌で感じられる貴重なスポット。エリアとしても近いので、両方行ってみるのもおすすめです。
せっかくの韓国旅行、歴史や文化のちょっとディープな部分まで知れば、さらに韓国が好きになること間違いなしです!