韓国(ハノク)について
伝統的な建築様式の家屋。
原則として、風水の「背山臨水」(山を背、前に水、南向き)でたれらるものですが、家主や家族また風水の地理理論などによりアレンジされて建築されることもあります。
韓屋の特徴としては、寒い冬はオンドルで暖かく暑い夏は板の間で涼しく、また自然素材で環境にも体にも優しいのです。
韓屋ゲストハウスの特徴
ゲストハウスと言っても、高級なものからお手頃なところ、文化体験ができるところ、ご夫婦で経営されているところも多く親戚のお家にでも来たかのような居心地の良いところ、いろいろあります。
周囲も韓屋の住宅地なので、中に入るととても静かな時間を過ごせます。
観光スポットにも近く、韓国をもっと近くに感じられそうですね。
今回は3つご紹介
■楽古齋(ラッコジェ)
楽古斎とは「故を重んじ、清らかな気を養う」という意味。
築130年の朝鮮時代の家屋を人間国宝・丁栄鎭(チョン・ヨンジン)翁により基本的な骨組みのみ残し改築されたものです。
韓国ラブコメの王道「私の名前はキム・サムスン」にも登場していますので、韓流ファンの方にはおなじみの場所かもしれないですね。このドラマで有名になり、その他のロケ地としても度々メディアにも登場しておりとても有名なゲストハウスです。
住所:ソウル市,鍾路区(チョンノグ)桂洞(ケドン)98番地
アクセス:地下鉄3号線「安国(アングク)駅」2番出口・徒歩約6分の斎洞小学校後門
キムチ作り・韓服・茶道・琴・パンソリ等の伝統楽器などの体験ができます。
部屋の種類は、母屋(アンパン)・側室(コンノパン)、東屋(ジョンジャパン)、別棟(ピョルチェ)、角質にはトイレ・シャワーも完備。チムジルバン(黄土サウナ)無料も。
食事もサムゲタン他、朝食も韓食・洋食が選択できます。
ここだけで、韓国文化を十分楽しめますね。
■翠雲亭 (チウンジョン)
ソウル北部の韓屋保存地区北村(プッチョン)韓屋マウルに位置。
かつて李明博(イ・ミョンバク)大統領もその風格を気に入り、居住していたことで知られています。
改築し2011年にオープン。
光の色、風の音、韓屋の木の匂い 外の世界と切り離されてた静かな景観を五感で感じることができるようにするため窓が多いのが特徴です。その窓の先には北村韓屋の景色が広がります。
古宅建築専門チョ・ジョング、陶芸家キム・テフン他の著名な気鋭の現代作家によって手掛けられています。
宿泊客は一日4組のみ。
一房(アンパン)、大庁房(テチョンパン)、別堂(ピョルタンチェ)、舎廊一(サランチェ)とあり、それぞれテーマが違います。
チムジルバン有。
住所:ソウル特別市鍾路区北村路11ガキル 39
アクセス:地下鉄3号線安国(アングッ)駅2番出口 徒歩13分
高級韓屋ですので、宿泊料金は少々お高めですが、十分満足できる施設と食事、礼を重んじ一人ひとりに合わせた対応というサービスを受けることができます。
そのため、翠雲亭には決められた献立がなく、時節や宿泊客に合わせて最適な献立で客室毎に内容が異なります。
たまには贅沢な時間を楽しむ旅もよいですね。
■クンデモンチッ(クンテモンチブ)
「クンデムンチッ」とは「大きな門の家」という意味。1937年建築。
元は住居、その後ソウル市関連事務所として使用され、2011年リノベーションオープン。
この町内で一番大きな韓屋だとか。
客室は全5室。アンチェ(母屋)3室、サランバン(客間)1部屋、ピョルチェ(別棟)1部屋。
住所:ソウル市,鍾路区(チョンノグ)桂洞(ケドン)124番地
アクセス:地下鉄3号線 「安国(アングッ)駅」3番出口・徒歩約5分
ここのオーナーは2人の若い女性。海外生活の経験などからグローバルな視点で運営しているそう。
バスルームやベッドのあるお部屋もあるなど現代的な設備が整っているのもここの特徴です。
伝統体験などはこれから増やしていくようですよ。
まとめ
今回は、景福宮・昌徳宮の間、北村韓屋村エリアから3つご紹介しました。
このあたりには、たくさんの韓屋ゲストハウスがあります。
かなりお安い数千円~高級10万円超えなど。気軽な旅から贅沢な旅まで、予算や目的に合わせていろいろ選べそうですね。
また、一つ一つのゲストハウスは宿泊可能人数が少ないので、家族やグループでの旅行の時は一軒丸ごと借り切ってしまうっていう手も。
韓屋の特徴の一つにマダン(中庭)があります。建物や庭の植木を眺めたり、縁側でのんびりして過ごすもよし、また他のゲストさんとの楽しい出会いもあるかもしれませんね。
韓国をゆっくり堪能されたい方は、是非一度韓屋ゲストハウスにお泊りされてみてはいかがですか?