イ・ブジン/新羅ホテル代表取締役社長
サムスン電子会長イ・ゴンヒ会長の長女。
1970年10月6日生まれ。
延世大学卒業。1995年サムスン福祉財団企画チーム入社、2001年ホテル新羅企画部部長から数々の役職を歴任。
現在はサムスン物産商事部門顧問、サムスンエバーランド経営戦略担当社長、ホテル新羅代表取締役社長
新羅ホテル社長のイ・ブジン氏。
父親であるサムスン電子会長イ・ゴンヒ会長に、ルックス・性格・経営スタイルなど最もよく似ていると事から「リトル イ・ゴンヒ」と呼ばれています。イ・ゴンヒ会長の警護員だったイム・ウジェ氏との結婚により、破格の格差婚で話題となりました。(2016年離婚)
彼女の学歴は留学などの華々しいものではないものの、その経営手腕は世間でも認められています。
免税店へのルイヴィトンなどの3大ブランドやハイジュエラー「GRAFF」を入店させたり、新羅ホテルで発生した事件・事故への対処も素早く、自ら出向き謝罪する、事故を起こしたタクシー運転手には賠償を請求せず病気で入院中の妻へ見舞金を贈る、ベーカリー事業が国民の雇用を奪うと問題になれば即撤退するなど、ノブレス・オブリージュを実践する企業イメージを強くさせました。
現在は兄のイ・ジェヨンと共にサムスングループの後継者になれるのか、今後の動向が注目されています。
チェ・ユンジョン/SKグループ
SKグループ チェ・テウォン会長とノ・ソヨウンアートセンター館長夫妻の長女。
1989年生まれ。
北京国際高校/米国シカゴ大学生物科学専攻。シカゴ大学脳科学研究所研究員(2年)、ハーバード大学物理化学研究所と韓国製薬会社のインターンシップ後、ペイン・アンド・カンパニー入社。IT・石油化学関連の業務に携わり、2017年1月退社。SKバイオファームに入社しシニアマネージャーとして新薬開発・グローバル展開担当。
2017年10月、ペインアンドカンパニーで出会った一般人のユン氏と結婚。
SKグループの主力事業に関連する経歴を歩んできており、SKバイオファームに入社したことで後継者として経営を学んでいくのではないかと言われています。
チョ・ヨンジュ/ハンソルケミカル
ハンソルケミカル チョ・ドンヒョク名誉会長の長女。
1979年10月生まれ。
米国ウェスリー大学卒、ペンシルべニア大学ウォートンスクール経営修士号取得。ボストンコンサルティンググループでジュニアコンサルタント、ビクトリアシークレットのアナリスト。2014年ハンソルケミカルに企画室長として入社。
現在は、入社翌年、副社長に就任。英語だけでなく日本語も堪能です。
サムスングループと姻戚関係にあり、イ・ジェヨン三星電子副会長のいとこの子供でもあります。
ハンソルケミカルの経営に参加した後は新事業投資や買収などの主要事業懸念をまとめ実質的に
経営をリードしている。米国の有名経営大学院を卒業して実務経験も豊富に積んだだけの能力を認められています。他の兄弟が現在経営に参加していない事もありハンソルケミカルの後継者の有力候補とされています。
ソ・ミンジョン/アモーレパシフィック
アモーレパシフィック ソ・ギョンベ会長の長女。母は農心グループ会長の末娘です。
1991年11月14日生まれ。
米国コーネル大学・大学院経営学、米ペインアンドカンパニー勤務後、アモーレパシフィックの. 京畿道 鳥山工場に平社員として入社し化粧品関連業務につき、入社半年で退社。
現在は、中国・北京の長江上学院で最高経営責任者コース(EMBA)に留学中。今後の化粧品事業の中国市場の重要性などからここを選択したと推測されています。ちなみにアリババやLENOVOの会長もここの出身です。
エチュードハウス、イニスフリーなどの株式譲り受け、父親と並んでアモーレパシフィックの2代株主となっており、次期後継者の最有力候補となっています。
ちなみに…
よくよく見てみると、グローバル3大コンサルティンググループに勤める方が多いという事にお気づきでしょうか。財閥などの後継者の方には、コンサルタント会社に入社することが人気があるのだそうです。
理由としては、大学卒業後すぐの自社へ入社することで起こる問題の回避、経営を学ぶ、人脈形成など。
韓国にかぎらずですが、こうして経済界、上流階級グループのコミュニティは形成されていくんですね。
まとめ
ドラマで見る財閥の後継者のまんま?正直、韓国ドラマに出てくる財閥を見ると、いやいやドラマだしなんて思っていましたが、いやいや、みなさんすごいですよね。超エリートコースを歩み、若くして超大手企業の経営をリードし...その家系図から見えてくる財閥同士の結婚など。結局なんだかんだで各財閥同士がつながっているという。そりゃ、そんなドラマもできますわね。まとめながら、ドラマ見てるんだかなんだかわからない感じになってしまいました。
ただ、何かあればすぐにニュースとなりますし、大手企業を背負わなくっちゃいけないのですから、そりゃもう庶民には全く想像のできない気苦労も多いかと推察するばかりでございます。