「リアリティ」がポイント。現実とのシンクロで共感を呼んだ韓国ドラマ8選

韓国の会社員のオフィスライフをそのまま表した、まさにリアルに共感するドラマです。非正規職・ワーキングママ・パワハラ・不正、ミセンに登場するキャラクター達は、まさに現実そのもの。ラブラインがなくてもシンドロームを巻き起こしたのは、「リアリティ」にありました。

日本人であっても、会社勤めを経験している方は、どこかしら共感する部分があったのではないでしょうか。オフィスライフだけでなく、家族を守る妻、子供を思う親の思いも表現されており、視聴者もそれぞれの立場の思いに感情移入ができるドラマですね。

ごくごく普通の人の、恋と人生、諦めた夢に向かってもう一度挑戦していくストーリー。
スプーン階級の「泥（土）」で生れたら、スペックを積むことを強いられ、長い間恋愛をしていても、経済力がなく結婚に踏み切れないカップルなどがいる中、「夢をあきらめて現実を直視しろ」という周囲の圧力に屈せず自分の道を歩んでいく主人公たちの姿が、今の大韓民国2030の現実をリアルに前向きに表しています。

※大韓民国2030：これまで社会のあらゆる分野で主導してきた既成世代と呼ばれる40～50代の固定化した枠組みを拒否する、20～30代の事。あらゆるマーケティング戦略の起点として生産と消費の中核に位置づけられています。生れた家の財力によるスプーン階級も2030世代が作り出したもの。

一つ屋根の下で暮らす男女5人と赤ちゃんで繰り広げる青春ラブコメディ。運がない映画監督志望、演技さえできればどんな端役でもいとわない俳優、半失業状態のフリーライターの3人が、ゲストハウス存続の危機に奮闘する。夢と現実のはざまでの苦悩、セクハラ面接など、感情移入がしやすいエピソードが盛り込まれています。

韓国の30代の女性たちの生活を、生き生きと描いた作品です。30代女性は仕事と恋愛の両方を手にし、また結婚は当然という世間の基準がある。その基準からはずれている主人公が、会社では上司にいびられ、昇進とはほど遠く、家からも追い出されてしまいます。一生懸命生きているのに、いつも誰かと比較され自信をなくす日々。そんな辛い日々に突然現れたロマンスは、ときめいても、うまくいかないのではないかと臆病になってしまう、そんなリアルな悩みが視聴者をくくぎ付けにしました。

リアルとはいえ、エリックは、未来がみえるツンデレ男ですし、恋の四角関係もあるので、「ザ！韓ドラのラブコメ」を楽しめる作品ですね。

「マイホーム」というテーマをもって、仕事と恋愛、そして結婚に至るまで、様々な出来事を現実的に表現した内容です。ホームレスとハウスプアの契約結婚からはじまりますが、アラフィフの3人の女性の憂鬱を楽しく愉快なエピソードと感性的なセリフで表しています。
Ｎ放世代とYOLO族という、今の韓国の若年層の現実を反映してるところが、同世代の共感を呼びました。

「逃げ恥」の盗作疑惑で、日韓ともにちょっとお騒がせがありましたね。さて、どうなんでしょう？と思いながら見るのも楽しいかも。

韓国では、今では「公務員」が夢の仕事と言われ、絶大な人気となっています。そんな背景から、鷺梁津塾の講師と公試族がおりなす、派手でなくごく身近な人達の現実的ながらもコミカルな内容が、共感を呼び人気を集めました。
それぞれが、それぞれの理由で、アルコールで充電する一人酒ライフをコミカルに描いています。

SHINee キーなど、K-POPアイドルが出演しているところも、注目ポイントです。

国の最も高いところに君臨するイメージの「裁判官」への先入観を180度ひっくり返した「生活密着型」の法廷ドラマ。いかにも、近所でおきそうな小さいけれども現実的な出来事で、視聴者の感情移入をさそいました。

主人公人のラブラインも良いのですが、情熱あふれる理想主義の新米判事、原則原理主義の堅物エリート裁判官、現実主義の判事という3人の違う魅力も見どころの一つです。

ただ甘いだけのロマンスではなく、リアリティを追求し、大きな事件も何もない。恋愛中の人におこる現実的な細かな感情に焦点を置いています。特に、ドラマ序盤の主人公のエリックとチョン・ユミが演じた別れのシーンは、「本当より本物」と視聴者から高い評価を受けました。

お互いよく知っていて喧嘩もするけど、一緒にいて楽な元カレと喧嘩をしても折れてくれる優しい今カレ。そんな2人の間で揺れる、恋愛が及ぼす感情の動きを表現したドラマです。

現実的なドラマは、見ていて楽しい時と苦しい時がありませんか？でもそれが、楽しい時やうれしい時は一緒に笑って、苦しい時は一緒に泣いて、ストレス発散にとっても良いですよね。
そいて、ハッピーエンドや主人公が前に進んだとき、自分も頑張ろうって、希望が湧いたりしませんか？